青春のいじわる
先頃、発売されたコミック『惡の華』第8巻を読み終えた。 それにしてもアニメ&コミックともにこれほどまでに感情移入することは私としては珍しい。 第8巻の終盤であの夏祭りから数年の時が経ち、高校生となった春日君と佐伯さんとが偶然にもクリスマスムード一色の街中で再会したことをきっかけにふたりで食事をするシーンがある。 そこで佐伯さんの「うそつき。あのコ(常磐さん)も不幸にするの?仲村さんの代わりになぐさめる道具にして、めんどうくさくなったら捨てるんでしょ?卑怯だね」と自分の責任から逃避し人任せにするいつまでも変わらない春日君を喝破する台詞にはつくづく身につまされた。 思春期にやり残したツケはその後の人生のドコかで必ず払わせられるものなのだと。 |