Dear rosita

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POLTERGEIST

だんだんと怪談の季節が近づいてきたせいか昔見た映画『ポルターガイスト』が無性に見たくてたまらない。

だが、この三部作にはある因縁が付きまとっているのを今や知らない人は少なくないだろう。

それを私が語るのも野暮だと思い、映画については詳しいチロルさんにそのバトンを渡すことにした。

それでは、彼の語り口に耳を傾けてみたい。
■映画以上の怪死が続いたホラー・ヒット作「ポルターガイスト」の呪い■
真打ちは、やはり「ポルターガイスト」シリーズ(1982年~1989年)だろう。
映画の中で恐怖に見舞われるのは、フリーリング家の5人。
両親と息子1人、娘2人だが、現実の世界で不幸に襲われのは、映画の中で特に強い印象を与えた娘2人だ。

まず、姉のダナ・フリーリングを演じたドミニク・ダンは、第1作の公開から5ヵ月、絞殺死体で発見された。
犯人は付き合っていた彼氏だが、真相は不明だ。
1982年11月4日、23歳を迎える直前の出来事だった。

次は、2作目(1986年)で技師のケインに扮したジュリアン・ベックが、末期の胃ガンに冒されていたことが分かり、公開を目前にして死去。
続いて、同作でインディアンの祈祷師テイラーに扮したウィル・サンプソンも、公開翌年、腎臓疾患で死去。
さらに、第2作の監督を務めたブライアン・ギブソンまでが、2004年にユーイング肉腫のため死亡しているのだ。

そして、真打ちが、全3作でキャロル・アン・フリーリングを演じたヘザー・オルークだ。
第2作では、ドミニク・ダンの代役は当てられず、フリーリング家は4人家族(配役は第1作と同じ)となっているが、第3作は、災厄から逃れるため、キャロル・アン独りが両親から離れ、親戚のガードナー夫妻に預けられるという設定に変えられた。
しかし、この設定が、ヘザー・オルークのみに不幸を集める結果となったようだ。
1987年、撮影の終盤で彼女に不可解な症状が現れ、クローン病と診断された。
大腸や小腸など消化管が炎症を起こす病気だが、生命に関わることはほとんどないとのことだ。
薬物投与しながら、撮影を続行したという。
1988年2月1日、ヘザーは、公開4ヵ月前、敗血性ショックで死亡した。
12歳の天才子役は、名女優となるチャンスを奪われたのだ。

第1作でスクリーン・デビューし、わずか7年の女優人生のすべてを本シリーズに捧げた彼女のために、第3作のエンド・ロールには、

「This Film is Dedicated to HEATHER O'ROURKE 1975-1988」(この映画をヘザー・オルークに捧ぐ 1975年生・1988年没)

とクレジットされた。
当然の弔辞だ。
邦題に「少女の霊に捧ぐ…」という副題が付けられたのも同様の趣旨だろう。

下の画像は、第1作の冒頭のシーンだ。

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放送が終わった点けっ放しのテレビに見入る少女が、ヘザー演じるキャロルだ。
その脇では父親のスティーブが寝ている。
まるで「リング」のヒロインの貞子のような映像だが、「リング」のように、テレビの画面から貞子が出て来るのと違って、キャロルはテレビの中へと引き込まれる。
6年後に"呪いの迷宮"へ誘われたヘザーの運命を予告したように感じるのは、私だけだろうか。

当初、第1作の監督を務める予定だったスピルバーグは、「E.T.」の公開と重なり、製作者に回ったから(加えて2作目以降の製作には名を連ねていない)、"ポルターガイストの呪い"から免れたのだろう。

引用ブログ■CinemaNavi21~オンリーワンの映画総合ブログから日本映画スター・ブログへ|「ポルターガイスト」ほか ビデオを観た人でなく映画を作った人が呪われる!?~シネマ・スペシャル⑫ (2011年08月30日)より