follower
私の心が何らかのインスピレーションを受けてその石を欲するのかその逆石の方から私を呼び寄せるのかそれは分からないが久しぶりにパワーストーンブレスレットを衝動買いしてしまった。 その石の名は「レッドライオライト」。 石の詳細については過去に紹介した「ライオライト」とほぼ同じ内容であるが、「『愛の絆を高めてくれる石』と云われています。恋愛を末永く続かせたい方に、優しい労りと精神の安定を与えてくれることでしょう」といったオマケが付いていた。 そんな矢先、私は失恋した。 心が折れそうになるのを堪えるのにもう必死だった。 彼女が何故私から離れていったのかアレやコレや思い浮かべてはみたもののその決定打となるものは今も謎のままだ。 皮肉にも「レッドライオライト」の意味するところとは反対の結果となってしまったが、正直な話、数日前からある予兆めいたものは感じていた。 だが、いざそれが現実のものとなってしまった今、やはり悲しいことに変わりはない。 心のなかは涙でいっぱいだ。 どうやら私は自分自身の作り上げたフィクションに拒まれたらしい。 去る者は追わず。 |