Dear rosita

The blog is like strolling in own mind for me.

Tenno Heika Banzai!

Tシャツの絵柄などをはじめとした様々なジャンルのクリエーター達の作品を商品化し販売する“Redbubble”というサイトがある。

そこでたまたまとてもシンプルな三島由紀夫のTシャツを再び見つけた(現在は完売とのことで再販の見込みもないそうだ)。

▼Tenno Heika Banzai by Ouraken▼
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▼Headless Saber God by Ouraken▼
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このテの商品をネット検索していると思いがけず妙なものにぶっかってしまうことが時としてある。

以下のTシャツは他のサイトで売られていたものであるが、これをこの場で公開することにはかなりのためらいを感じた。

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このTシャツのソースとなった画像は写真週刊誌『フライデー』の創刊号(1984年)に掲載されたものであって、発売当時は「三島由紀夫を冒涜するものだ」との右翼団体から講談社への激しい抗議もあり、即店頭から姿を消さざるを得なかった逸話をもつ。

私も同感だ。

時は更にさかのぼり、三島事件(1970年11月25日)を報じる新聞各社のうち朝日のみが三島とともに割腹自決した森田必勝を含め現場となった総監室の床に置かれたふたりの生首の写真をその日の夕刊に載せ、三島由紀夫の妻である故平岡瑤子の「こんなのさらし首も同然じゃない!」との逆鱗に触れ、葬儀への立ち入り取材を禁止された程だった。

しかし、いたってアメリカ人は真面目に三島の生首をファションでもあり、敢えて言えば、信仰の対象とも捉えているのだ。

ちなみに“SINCERITY”は「(思ったままを表現する)率直さ、誠実、真実、誠意」を意味する。

繰り返しになるが、日本では考えられない(タブー視されている)ことが海外では通用していることを考えると、文化の違いをつくづく感じさせられる一例だ。